※このブログは【アメリカ研修ブログ】シリーズの一部です。アメリカ研修の概要についてはこちらの記事をご一読ください。
先日参加したGHCで得たアメリカ就職に関する情報を共有したいと思います。外国籍の人がアメリカでエンジニアとして働くためには、技術力とビザの2つが特に重要になるようでした。
GHCオープニングセッションでの集合写真
アメリカはテクノロジーの中心地であり、世界中から優秀なエンジニアが集まります。そのため、高い技術力が求められます。私はコンピューターサイエンス系の学部ではないため、日本の大学ではプログラミングやアルゴリズムを深く学ぶ機会が少なく、自学自習が中心でした。GHCで出会った他の学生も、アメリカの大学院に進学する理由の一つとして、実用的な知識を深く学ぶためだと話していました。アメリカの大学院は費用が高いですが、後述のVISAが取れるという面以外にも、自学自習が難しい人にとっては良い選択肢かもしれません。アメリカの大学生はエンジニアとして就職する時、LeetCodeなどを用いてコーディングテストの勉強をするそうなので、日本からアメリカに直接就職活動をする際は、そういったオンラインでできる勉強を大学以外にもする必要がありそうです。
アメリカの移民政策は政権交代によって変化しますが、近年は厳しくなる傾向にあります。アメリカで働くためのビザの主な取得方法は3つあるそうです。
H1-Bビザは抽選制のため、必ず取得できるとは限りません。現地で働いている方々に聞くと、アメリカ国籍の方と結婚することで、Green Cardを得る方法が一番簡単であるそうです。しかし、ちゃんと付き合って結婚しているのかを証明する必要があるなど、手続きは複雑で時間がかかるそうです。
アメリカの学生は、GHCで積極的に就職活動を行っています。GHCでは、履歴書を印刷して持っていくことが一般的です。企業ブースにいくと、自分の履歴書を確認し、どのポジションが向いているかなどをアドバイスしてくれる企業もありました。また、昨年までは会場で面接が行われることもあったようですが、今年はあまり見かけませんでした。海外の学生向けのポジションがあるかどうかは企業によって異なりますが、GHC専用の応募リンクがある場合もあり、通常の選考よりも通りやすくなっている企業もありました。
GHCは女性向けのイベントなので、Braindateなどで女性差別に関する話題も出てきました。アメリカでは女性エンジニアの割合が高い企業もありますが、依然として不平等な状況にあるチームも存在します。例えば、Metaなどの比較的有名な企業であっても、チームに一人しか女性がいないなどの状況もあるそうです。また、勤務先での男女比の偏り以前に、上位の有名な大学以外では、大学でも男女比に偏りがあるそうで、理系の学生は大学以外で彼女を作るしかないという話も現地の大学生から聞きました。少し話はずれますが、インドでは、エンジニアという新しい職業にカースト制度が適用される傾向があり、女性差別が深刻な問題となっているそうです。そのためか、アメリカ外から就職している人はインド系の方が多いように感じられました。
アメリカでエンジニアとして働くことは、高い技術力と粘り強さが求められる挑戦です。GHCで得た情報は、今後の就職活動の大きな参考になりました。
書き手:Saki H.